具体的な街なかの土地活用事例をご紹介いたします。
今回ご紹介する事例は、大きく分けて、
1.等価交換事業、
2.狭小地、変形地における事業、
3.定期借地事業
の3種類です。
まずは、等価交換事業からご紹介いたします。
等価交換事業とは、土地は地主が、建設費は開発者が負担して建物を作り、完成後にそれぞれがそれぞれの出費の割合に応じて土地と建物を取得する開発方法を言います。
等価交換により、土地所有者は資金投下をせずに事業に取り組むことが可能となります。
まず最初にご紹介するのは、阪神淡路大震災で倒壊した、長屋の共同建替え事業です。
阪神淡路大震災で、JR六甲道駅近くの商業地にあった従前5件長屋が全壊しました。
従前居住者は高齢者が多く、新たに住宅を建てるには負担が大きく、土地はそのまま放置して市営住宅等に入る事を検討されている方もおられました。
しかし、長年ご近所付き合いしてきた方々と別れるのもつらく、なんとか震災まで居住していたところでの再建を望まれていました。
そこで、等価交換により共同住宅を建設する事になりました。
従前地権者の方々は、所有する土地の権利を売却し、その場所に建てられる共同住宅において、土地売却価格と等価の住戸を取得するというスキームです。
このように等価交換を活用すれば、新たな資金投下をしなくても、従来住んでいたところに戻って住むことが可能になります。
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