2012年5月14日月曜日

高まる住宅への関心と、関心の対象の変化


近年、一般の方々を購読対象とした住宅関連雑誌が多数刊行され、好調だと伝えられています。
カーサブルータス、ライブス、アイムホーム、住む。・・・・・
書店でご覧になられたことのある雑誌も少なくないと思います。


テレビでも、様々な住まいに関する番組が放送され、多くの方々の関心を集めています。
これらの事から、近年、ますます住宅への関心が高まっていると考えられます。
これらの雑誌やテレビを見ればわかることですが、関心の対象は、単なる不動産情報ではなく、住まいの内容に関するものです。
以上の事から、関心の対象が、住宅の量から質へと移行しつつあることがうかがえます。

住宅は人生の舞台です。
住宅によって、ライフスタイルが変わります。
夢のライフスタイルを実現するためには、
・いつ
・どこで
・どんな
住まいに住むかがポイントです。

今まで、住むための箱でしかなかった住宅から、人生の舞台として、その内容に注目されだしたと言えるのではないでしょうか。


住宅への関心の対象が量から質へ移行する一方、ライフスタイルは多様化しており、質に対するニーズも多様化しています。
これだけニーズが多様化しているにも関わらず住宅供給方法は相変わらず。
雑誌やテレビで紹介されている住まいは夢物語であり、ほとんどの方々は建売住宅や分譲マンションを購入するしかないとあきらめています。

なぜ、これだけニーズが多様化しているのに、それに対応する商品が供給されないのか。
それは、日本の住宅産業が、供給者側論理による供給を続けているからであり、事業が成立するうちは、高度経済成長時代以来成功体験のあるビジネスモデルを変更する気が無いからです。

供給者=事業者から見れば、できるだけ高い収益性を上げるためには、画一化による大量生産を行い、売却後の手離れが良い、すなわち売り逃げのできる事業を追及する必要があります。
その結果、現代のようにニーズが多様化しても、一向にそのニーズに応えるような商品が供給されないのです。

最初にお話ししたように、雑誌やテレビの状況を見れば、多様化したニーズに応えることができる新しい住宅供給方法が期待されているのは明らかです。

このようなニーズに応える方法として、コーポラティブハウスの可能性が注目されています。

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