3つ目のメリットは、良好なコミュニティー形成が期待できることです。
一般の分譲マンションでは、入居して1年経っても、隣人の顔もわからないような状況は少なくありません。
また、他人と関わり合いになるのが面倒で、マンションを選ばれる方もおられます。
しかし、あまり多くの人は気付いておられませんが、分譲マンションは、その仕組みにおいて、他人と関わり合いにならずにはおられない宿命を持っています。
現在、最先端技術を活用しても完全メンテナンスフリーのマンションを建てることは不可能です。
現在の分譲マンションは、適切な時期に、適切なメンテナンスを行えば、長期にわたり良好な状況を維持することが可能ですが、メンテナンスを行わなければ建物は劣化します。
そして、メンテナンスに向けた判断を行うのは区分所有者が構成員である管理組合です。
管理組合として適切な判断を下すためには、管理組合として意思決定ができる環境が必要です。
しかし、当事者意識の低い人ばかりで構成される管理組合では、適切な意思決定は困難です。
結果的に、主体性を持たずに管理会社に良いように操られてしまっている管理組合も少なくありません。
管理組合として適切な判断を行うには、最低限のコミュニティーが形成されていることが非常に重要です。
その為に、コーポラティブハウスの手法は有効だと言われています。
コーポラティブハウスは、個々の方々が、個々のこだわりに従って創り上げるものなので、竣工後も大事にされることが多く、定住率が非常に高いのが特徴です。
その結果、自ずから共用部の管理に対しても住民意識が高く、年月を経ても多くのコーポラティブハウスが非常に良好な状態で維持管理運営されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿